詩人、野口雨情

鹿島囃子

鹿島神宮の 宮山つつじ
花は美し 赤く咲く

幾日たつても 御手洗こそは
湧いて流れて つきはせぬ

地から湧いたか ふしぎなものは
世にも名高い 要石(かなめいし)

浪逆浦(なさかうら)から 東を見れば
鹿島神宮は 森蔭に

広い神の池 水さへすんで
空の雲まで 影うつす

月は夜な夜な 砂丘の上を
鹿島灘から 出て照す

鹿島灘から 朝日が昇りや
筑波山まで 夜が明ける


一覧に戻る