七つの子
初出誌 : 「金の星」 大正10年7月
付曲 : 本居長世
烏 なぜ啼くの
烏は山に
可愛七つの
子があるからよ
可愛 可愛と
烏は啼くの
可愛 可愛と
啼くんだよ
山の古巣に
行つて見て御覧
丸い眼をした
いい子だよ。
烏は山に
可愛七つの
子があるからよ
可愛 可愛と
烏は啼くの
可愛 可愛と
啼くんだよ
山の古巣に
行つて見て御覧
丸い眼をした
いい子だよ。
北茨城市民ふれあいセンター正面入口
この曲の原型は、明治40年出版の月刊詩集「朝花夜花」に収められていた「山烏」という詩で、大正10年に改作し、発表したのが童謡「七つの子」です。「七つ」の解釈は、7歳の子供という説や7羽という説があり、今でもはっきりしていません。
雨情は、著書の中で「この歌詞中に丸い眼をしたいいこだよと歌ったところに童謡の境地があることを考えてください。童謡の境地はいかなる場合にも愛の世界であり、人情の世界でなくてはならないのであります。」と述べています。